マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の「フェイズ4」開幕を飾る、ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウの単独映画『ブラック・ウィドウ』予告編とティザーポスターが公開された。
「かつての私には何もなかった。だけど、私はこの仕事を手にした。この家族を手に入れた。けれど、永遠に続くものなんて何もない」。ファン待望の単独映画の予告編は、ナターシャの独白から始まる。
鏡に映る顔を見つめて、ナターシャが思い出すのは、かつての自分と、クリント・バートン/ホークアイやニック・フューリーといった仲間たちの表情だ。『ブラック・ウィドウ』の物語は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でアベンジャーズが分裂に追い込まれた直後が舞台となる。
「急いで発たねばならないと聞いたぞ」。ナターシャに語りかけるのは、ウィリアム・ハート演じるサディアス・“サンダーボルト”・ロス長官だ。「このごろ大変なので」と答えるナターシャに、サディアスは「それで、何をするつもりなんだ?」と問う。するとナターシャは、「いろんな人生を生きてきましたが、自分の過去から逃げるのは止めたんです」。
銃を構えたまま洋館に入っていくナターシャは、「あなたがいるのは分かってる」という女性の声に、「私もあなたがいるのは分かってる」と答えた。「それじゃ、大人同士の話でもする?」。次の瞬間、ナターシャの前に現れたのはイェレナだった。「私たちが?」。イェレナが答えると、2人は激しい格闘に突入する。銃をつかみ、拳をふるい、ナイフで切りかかるのだ。イェレナが倒れると、ナターシャは「会えてうれしい、“妹”に」と一言。すると、イェレナは「どうして家に帰るの?」と尋ねた。
画面に次々と映し出されるのは、煙の上がる平野、建物の屋上、高く建てられたポール、何かを監視しているように見えるモニタールーム、ヘリコプターが飛ぶ背後には雪山、ヘリから橋上に飛び降りるナターシャ、そして訓練に励むスパイたち。「私たちには終わっていない仕事がある。すべてが始まった場所に戻らないと」。車から上半身だけ出し、弓を引く男の正体は何者か。この人物は、コミックの有名ヴィランであるタスクマスターとして捉えて良いのだろうか。ナターシャは「確かなことがひとつある。これはとんでもない再会になるってこと」と口にする。
そして、かつてナターシャと関係があったらしい女性メリーナと、男性アレクセイが登場する。アレクセイは“ソ連版キャプテン・アメリカ”というべきレッド・ガーディアンのスーツを身にまとい、笑いながら「まだ着られるぞ」と一言。「家族の仲直りだな」とアレクセイが言うと、イェレナは目をそむけ、メリーナは「あなたは太った」。ナターシャは笑顔を浮かべ、アレクセイの顔を覗き込む。
黒いスーツの男と格闘するアレクセイ/レッド・ガーディアン、ヘリから攻撃を仕掛けるイェレナ、そして高所から真っ逆さまに飛び降りていくナターシャと、その命を狙う素顔の見えない集団。ナターシャはなぜ“家族”のもとに戻ったのか、彼らの狙いは何か。そしてタスクマスターらしきヴィランの集団は何をたくらんでいるのか。物語の中身は、まだ明らかにされていない。
ナターシャの妹分イェレナを演じるのは『ファイティング・ファミリー』『ミッドサマー』の新鋭フローレンス・ピュー。アレクセイ/レッド・ガーディアン役を「ストレンジャー・シングス」『ヘルボーイ』(2019)のデヴィッド・ハーバー、メリーナ役を『女王陛下のお気に入り』(2018)のレイチェル・ワイズが演じる。なお、ナターシャの旧知であるメイソン役として「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」(2017-)O・T・ファグベンルが登場。MCUからサンダーボルト・ロス長官が登場することは今回の映像で初めて明らかになった。
監督は『さよなら、アドルフ』(2012)『ベルリン・シンドローム』(2017)のケイト・ショートランド。脚本は『キャプテン・マーベル』(2018)ジャック・スカエファーと『ラブストーリーズ コナーの涙/エリナーの愛情』(2014)ネッド・ベンソンが執筆した。
映画『ブラック・ウィドウ』は2020年5月1日(金)日米同時公開。
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2019-12-03 08:07:00Z
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