山崎賢人(24)が27日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた主演映画「キングダム」(佐藤信介監督、4月19日公開)ワールドプレミアで、「これぞ『キングダム』は?」という質問に「キングダムって瞬間が多すぎて…」と答えに窮した末に「熱量」と答えた。

ところが、共演の満島真之介(29)に「まさみさんが言ってたでしょう」と、長沢まさみ(31)から耳打ちで教えられていたことを暴露された。主演俳優として、面目丸つぶれになりかけた中、長沢から「思いを伝えるんだ!」と背中を押されると、山崎は「やっぱり熱量…これだと(思うが)薄かったですね」と赤面した。

山崎は「キングダム」で、大将軍になる夢を抱く戦災孤児の少年・信を演じた。劇中では、プライベートでも親交が深い吉沢亮(25)演じる中華統一を目指す若き王・■政(えいせい=後の秦の始皇帝)と激しくぶつかり合うなど、熱いシーンの連続を演じきった。

山崎自身、原泰久氏(43)原作の漫画を何よりも愛しており「(信は)やっぱり無限の可能性があり、誰よりも高く飛ぶと言われる真っすぐな少年なので、とにかくアクション含め気持ちを1番大切にして全編、一生懸命やるだけだなと全力でやらせていただきました」と言葉にも熱がこもった。「奴隷の少年(の役どころ)なので、体が細く見えるといいなと食事制限し、アクション練習をたくさんやって、やせていきました」と役作りで骨身を削ったことも吐露した。

山崎、吉沢ら若い世代の熱のこもった演技に、大将軍・王騎(おうき)を演じた大沢たかお(51)も太鼓判を押した。「あまり後輩という感覚はなく、皆さんはプロだし、いちずさは誰にも負けないつもりでしたけど、熱さは、うれしかったですし、1人でも多くの人に見てもらいたいと感じました」とたたえた。

「キングダム」は、2006年1月から集英社の漫画誌「週刊ヤングジャンプ」にて連載を開始した原氏の漫画の実写化作品。紀元前の中国春秋戦国時代を舞台に壮大なスケールで描く。2019年1月現在、単行本は53巻まで刊行され、累計発行部数3800万部超と大ヒットしている。福岡県から駆け付けた原氏は「2時間ちょっと見ていて泣くシーン…役者と監督の力が合わさって、まさに泣けるシーンがある。僕は5回くらい泣きますね。バラバラ泣きます」と太鼓判を押した。

この日は橋本環奈(20)本郷奏多(28)高嶋政宏(53)要潤(38)も登壇した。【村上幸将】

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