第92回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の運営委員会が14日、大阪市内で開かれ、開会式の入場行進曲が小中学生の五人組音楽ユニット・Foorin(フーリン)の「パプリカ」に決まった。

同曲は、NHKが東京オリンピック(五輪)に向けて行っている「<NHK>2020応援ソング プロジェクト」の楽曲として発表された。同プロジェクトは「2020年とその先の未来に向かって頑張っている全ての人を応援する」という趣旨が込められている。

センバツ主催者は「今年はオリンピック、パラリンピックの年ということで、同じスポーツイベントであるセンバツ大会でも、盛り上げに一役買うことができたら。盛り上げの一助となれば」と期待を寄せた。

Foorin(フーリン)は、「『パプリカ』が入場行進曲に選ばれたことはすごくうれしいし、ありがたいことだと思います。『パプリカ』に合わせ、球児のみなさんが甲子園を行進する様子を想像するだけでワクワクします。甲子園という大舞台に緊張するかもしれませんが、曲に合わせて、踊るような気持ちで行進して欲しいと思います。球児の皆さんが行進しているところを見るのが楽しみです」とコメントした。

◆過去の主なセンバツ入場行進曲

1924年(大13)の第1回大会は「星条旗よ永遠なれ」などで入場した。その後は前年などに大ヒットした曲などが選ばれている。昨年の91回大会は平成最後のセンバツということで04年76回大会の「世界に一つだけの花」、92年64回の「どんなときも。」の2曲(ともに槙原敬之が作詞・作曲)を使用した。2曲同時の採用は01年の第73回大会でサザンオールスターズの「TSUNAMI」とビートルズの3曲を組み合わせた時以来だった。

18年の90回は記念大会ということで、流行歌ではなくセンバツ大会の歌「今ありて」(作詞・阿久悠、作曲・谷村新司)が93年以来2度目に採用された。

◆近年の入場行進曲

19年 世界に一つだけの花、どんなときも。 槙原敬之、SMAP

18年 今ありて

17年 恋 星野源

16年 もしも運命の人がいるのなら 西野カナ

15年 Let It Go~ありのままで イディナ・メンゼル、松たか子