スティーブン・スピルバーグ監督
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[映画.com ニュース] アカデミー賞を主催する映画科学芸術アカデミー(AMPAS)の役員会がこのほど開かれ、アカデミー賞出品条件に関するルール変更は行わないことを確認した。
今年のアカデミー賞でNetflix映画「ROMA ローマ」(アルフォンソ・キュアロン監督)が3冠に輝いたことを受け、同社に否定的な映画業界の重鎮たちが締め出しを画策。その急先鋒が巨匠スティーブン・スピルバーグ監督で、年に1度開かれる役員会で、出品条件のルール変更を訴えていた。
ハリウッドでNetflixが槍玉にあがる最大の理由は、同社が「シアトリカル・ウィンドウ」を守っていない点だ。アメリカの映画業界では、映画作品を二次使用する際は、劇場公開開始から90日を開けなければいけないというルールが存在する。しかし、同社は劇場公開と同時に世界配信しており、オスカー狙いの作品に関しては特例を設けているものの、「ROMA ローマ」に関してもわずか3週間の興行期間を設けたに過ぎない。
スピルバーグ監督は役員会に向けて自らの立場を表明し、新ルール制定のための支持を求めたが、十分な賛同者を集められなかった模様。54人いる役員のなかに、「13th 憲法修正第13条」のエバ・デュバーネイ監督らNetflixと関わりがあるクリエイターが多く含まれていることも影響したようだ。同社はこれまで通り、米ロサンゼルスで7日間の劇場上映をすれば、出品資格を得ることになる。
今回の役員会を経て、AMPASのジョン・ベイリー会長は「我々の業界で起きている大きな変化をさらに研究し、これらの課題についての会話を続けていくつもりです」と総括している。
Photo by Chance Yeh/FilmMagic
(映画.com速報)
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https://eiga.com/news/20190430/6/
2019-04-30 08:00:00Z
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